植物園・観光施設を3Dで「先に歩いてもらう」:温室3棟の記録から
2026-10-01

観光施設の紹介ページには、たいてい写真が並んでいます。きれいに撮れた写真ほど、実際に行ったときの「歩いている感覚」からは遠くなります。どの順番で何が見えるのか、どれくらいの広さなのかは、写真からは分かりません。
京都府北部の植物園で、3つの温室を3D(3D Gaussian Splatting)で記録しました。この作例をもとに、観光施設や公共施設での使い方をまとめます。
温室3棟を記録した

3棟をまとめて1つの空間として見られるページもあります。→ 温室3棟をまとめて見る
植物は、3DGSが得意な対象
細い葉、重なった花びら、トゲ。植物は、形をポリゴンで作り直す従来の3D(フォトグラメトリ)が苦手とする対象です。形がうまく作れず、溶けたような見た目になりがちです。
3DGSは、形を作り直すのではなく見た目そのものを再現するので、細かいものが細かいまま残ります。

施設での使い道
来園前の予習に。 「どれくらいの広さか」「どこに何があるか」を、来る前に歩いて確かめてもらえます。行く前にイメージできると、来園のハードルが下がります。
季節ごとの記録に。 開花期や紅葉など、その季節にしか見られない姿を残せます。毎年同じ時期に撮り直せば、年ごとの比較もできます。
雨の日・閉園期の発信に。 天候や季節で来られない時期にも、SNSやWebで「いまの姿」を届けられます。
学校の学習教材に。 校外学習の事前学習や、遠方の学校への出前授業に使えます。教室のスクリーンで、園路を歩きながら説明できます。
行けない人へのお届けに。 体の事情や距離の問題で来園が難しい方にも、園内を歩く体験を届けられます。

撮影について
- 開園前・閉園後に伺えます。 来園者が写り込まない時間のほうが、きれいに残ります
- 360°カメラで歩きながら撮るので、展示を動かしたり、通路をふさいだりする必要はありません
- 温室はガラス越しの強い光と葉の陰で明暗差が大きい空間ですが、3棟とも同じ機材で記録できています
公開の仕方
できあがった3Dは、施設のWebサイトに埋め込みコードを貼るだけで表示できます(埋め込み方法)。見る側にアプリのインストールは要りません。リンクをSNSに貼るだけでも共有できます。
観光施設以外の使い方は、3DGSの活用事例まとめに整理しています。