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3DGS活用事例自治体企業基礎知識

3DGSは何に使われているか:企業・自治体の活用事例まとめ

2026-10-01

YK360の作例から。左上から時計回りに、レンタルスタジオ・廃線の駅跡・バイク・植物園の温室
YK360の作例から。左上から時計回りに、レンタルスタジオ・廃線の駅跡・バイク・植物園の温室
目次11
  1. 3DGSが向いているもの
  2. 1. 不動産・物件紹介
  3. 2. 店舗・レンタルスペースの集客
  4. 3. EC・製品の見せ方
  5. 4. テレビ・映像制作
  6. 5. イベント会場・展示会の下見
  7. 6. 文化財・歴史遺産のアーカイブ
  8. 7. 自治体:震災の記憶を残す
  9. 8. 観光施設・公共施設
  10. 共通していること
  11. まずは触ってみてください

3DGS(3D Gaussian Splatting)は、写真や動画から、その場の見た目をそのまま3Dで再現する技術です。2023年に論文が出たばかりの新しい技術ですが、ここ1〜2年で研究の世界を出て、企業や自治体の実際の仕事に使われ始めています。

「面白そうだけど、うちの仕事で何に使えるのか分からない」という声をよくいただくので、用途ごとに、世の中の事例とYK360の作例を並べてみます。

3DGSが向いているもの

先に、向き不向きを整理しておきます。

  • 向いている:その場の雰囲気・質感・光をそのまま伝えたいもの。空間の中を歩き回って見てほしいもの
  • 向いていない:ミリ単位の寸法が必要な設計・測量。3Dプリントのようにきれいな形状(メッシュ)が必要な用途

寸法や形状が主役なら、レーザー測量やフォトグラメトリと組み合わせます(手法の違いの記事)。

1. 不動産・物件紹介

世の中の事例:米国の不動産サイト Zillow は、2025年に「SkyTour」を始めました。ドローンで撮った物件の外観を3DGSで再構成し、閲覧者が建物のまわりを自由に回って見られるようにしたものです。(Zillow)

国内でも、東京・八重洲のオフィスビルのリーシング映像で、東京駅と直結する地下通路の見せ方に使われた例があります。(キャドセンター)

物件そのものより、「周辺環境」や「動線」のように写真1枚では伝わらないものを見せる使い方が目立ちます。

2. 店舗・レンタルスペースの集客

YK360の作例:川沿いのレンタルスタジオ。予約前に、窓からの光や床の広さを確かめられる
YK360の作例:川沿いのレンタルスタジオ。予約前に、窓からの光や床の広さを確かめられる

YK360の作例:Caja様のスタジオでは、什器を入れた状態と、什器を出した空の状態の2つを記録しました。借りる側は自分のレイアウトを考えながら空間を見るので、空の状態があると「ここにこう置ける」を自分で組み立てられます。(店舗・スペースの記事)

3. EC・製品の見せ方

YK360の作例:椅子やスツールをスマホのカメラ越しに実物大で置けるWebAR
YK360の作例:椅子やスツールをスマホのカメラ越しに実物大で置けるWebAR

世の中の事例:KDDIテクノロジーとコトブキヤは2025年11月、プラモデルなどホビー商品のECで3DGSの表示を始めています。透明なパーツや金属の質感を、スマホやPCのブラウザで見られるようにしたものです。(Mogura VR News)

YK360の作例:家具を撮影して3DGSにし、QRを読むだけで部屋に実物大で置けるWebARにしています。「写真だとサイズ感が分からない」という悩みに直接効く使い方です。(家具WebARの記事)

YK360の作例:バイク(GB250)。タンクの映り込みや、エンジンまわりの金属の質感まで残る
YK360の作例:バイク(GB250)。タンクの映り込みや、エンジンまわりの金属の質感まで残る

4. テレビ・映像制作

世の中の事例:Preferred Networks は、TBSのドラマ「GIFT」(2026年)の背景映像に3DGSの技術を使っています。体育館を一眼レフで多方向から撮影して3D化し、グリーンバックでの撮影中に、合成後の映像をその場で確認できるようにしたものです。(Mogura VR News)

ロケ地を3Dで持ち帰れば、同じ場所に何度も撮影に行かなくて済む、という使い方です。

5. イベント会場・展示会の下見

YK360の作例:大阪南港のATCホール。柱や天井の位置を、あとから好きな角度で確かめられる
YK360の作例:大阪南港のATCホール。柱や天井の位置を、あとから好きな角度で確かめられる

YK360の作例:ATCホールを撮影し、会場の中をブラウザで歩き回れるようにしました。柱の位置、天井の高さ、搬入経路など、下見で「見ておけばよかった」となりがちな情報がそのまま残ります。下見に行けなかったメンバーや、遠方のクライアントにもリンク1本で共有できます。(会場下見の記事)

6. 文化財・歴史遺産のアーカイブ

YK360の作例:戦前のケーブルカー「愛宕山ケーブル」の愛宕駅跡
YK360の作例:戦前のケーブルカー「愛宕山ケーブル」の愛宕駅跡

世の中の事例:

  • 家具研究者・織田憲嗣氏の自邸「織田邸」(北海道)は、2026年6月、ホロラボによって3DGSでデジタルアーカイブされました。1,000脚を超える椅子のコレクションを含む住まいを、レーザースキャナと約4,900枚の写真で記録しています。(Mogura VR News)
  • 東京大学と NGO の Piece of Syria は「シリア3Dアーカイブ」として、ダマスカスやアレッポの街並みや、戦争で被害を受けた地域を3DGSで記録しています。(Mogura VR News)

YK360の作例:愛宕山ケーブル 愛宕駅跡を記録しました。1944年に営業を終え、駅舎だけが山中に残っている建物です。屋根が抜け、壁が剥がれていく建物は、いつまで今の姿を保てるか分かりません。(文化財アーカイブの記事)

7. 自治体:震災の記憶を残す

世の中の事例:福島県大熊町は、中間貯蔵施設の中にある熊町小学校を、地上・ドローンのレーザー測量と3DGSで記録し、メタバース空間で校舎を再現して公開しています。原子力災害で立ち入れなくなった場所の記憶を、町のデジタルアーカイブとして残す取り組みの先行事例です。(キャドセンター)

入れない場所を、入らずに見られる形で残す——自治体の用途として、3DGSがいちばん力を発揮する場面の1つです。

8. 観光施設・公共施設

YK360の作例:植物園の温室。季節ごとの姿を記録して、来園前の予習にも使える
YK360の作例:植物園の温室。季節ごとの姿を記録して、来園前の予習にも使える

YK360の作例:京都府北部の植物園で、熱帯植物・ラン・サボテンの3つの温室を記録しました。来園前の予習、雨の日や閉園期の発信、学校の学習教材などに使えます。(植物園・観光施設の記事)

共通していること

事例を並べると、使われ方には共通点があります。

  • 写真1枚では伝わらないものを伝えている(広さ、位置関係、質感、空気感)
  • その場に行けない人に見せている(遠方の人、下見に行けなかった人、立ち入れない場所)
  • いつか失われるものを残している(老朽化する建物、季節、イベントの一時的な姿)

どれか1つでも当てはまるなら、3DGSが役に立つ可能性があります。

まずは触ってみてください

3DGSは、説明を読むより触ったほうが早く伝わります。Worksの作例は、すべてブラウザでそのまま動かせます。

「うちのこれは3Dにできる?」という段階のご相談も歓迎です。お問い合わせからどうぞ。